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この単元でつまずく生徒さんをかなり見ますが、そんなに難しく考えなくて大丈夫です。
ここで習うのは簡単に言ってしまえば「~すること」「~するために(~して)」「~するための(~すべき)」の3つの意味だけです。
名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法と、きちんと用法はありますが、あまり堅く考えない方が良いです。
ここでは、一般動詞現在形と一般動詞過去形ができている事が前提になっていますので、わからない方は下記記事より確認をしましょう。
Contents
不定詞・動名詞とは何か。
「to+動詞の原形」の形を不定詞といいます。
「名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法」の3つの用法があります。
副詞的用法→~するために、~して
形容詞的用法→~するための、~すべき
と、上記の訳し方をします。
どんな感じなのか、まずは例文を見てみましょう。
私は英語を勉強したい。(勉強することをしたい。)
私は勉強するために図書館へ行きます。
何か飲み物をください。(何か飲むための物をください。)
一方動名詞は「動詞の~ing形」で表し「~すること」と訳します。
私は英語を勉強することが楽しい。
名詞的用法と同じ訳し方ですね。
ただ、もちろん使い分けする必要は出てきます。
それでは、細かく確認していきましょう。
「~すること」不定詞の名詞的用法と動名詞
本来学校ではあまり一緒に習うことはありませんが、一緒に習わないと混乱します。
名詞のような働きをするから「名詞的用法」といいます。
ですが、そう考えると難しくなるので「主語や動詞の目的語になる」と考えてください。
私は英語を勉強したい。
この場合、「want(~したい)」の何をしたいのかという目的が「to study(勉強すること)」になります。
I didn’t like studying Math when I was child.
私は子供の頃数学を勉強するのが好きではなかった。
この場合、「didn’t like(好きではない)」のが何かというのが「studying(勉強すること)」になります。
また訳し方を工夫することで自然な訳に出来ます。
start to~ 「~することを始める=~し始める」
begin to~ 「~することを始める=~し始める」
try to~ 「~することを試みる=~しようとする」
不定詞と動名詞の使い分け。
名詞的用法の不定詞と動名詞の場合、「~すること」と訳は同じですが、どちらを好きなように使っていいわけではありません。
不定詞だけを使う | want,wish,hope,decide,needなど |
動名詞だけを使う | enjoy,stop(やめる),finish,keepなど |
不定詞・動名詞を使う | start,like,beginなど |
表の通りですが「~など」なのです。
最低限、表に出てくるものは出来る限り覚えて、基本的には問題を解いて英語に触れることで覚えていくのが理想です。
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「~するために」不定詞の副詞的用法
また、感情の原因を表します。
「~するために」「~して」という訳し方をします。
例文を見て確認していきましょう。
彼は部屋を掃除するために早く起きた。
これは「got up(起きた)」目的が「to clean(掃除をするため)」ということです。
あなたに会えてうれしい。
これは感情の原因を指しています。
「glad(嬉しい)」のは「to see(会えて)」です。
「~して」の訳は感情の原因を表す時に多く使います。
「~するための」不定詞の形容詞的用法
形容詞的用法は、他の用法と使い方が違うのである意味覚えやすいです。
私は彼へあげるためのプレゼントを持っています。
これは「a present(プレゼント)」が何のためのものなのか「to give(あげるための)」とうしろから修飾しています。
何かあったかい飲み物をください。
「something」は形容詞的用法でよく使われる形です。
「飲むための物」=「飲み物」という訳し方をふつうします。
「hot」のように形容詞と使う場合は、上記のような語順になり、「hot(あったかい)」も「to drink(飲むための)」も「something(何か)」を修飾します。
覚えておきたい「stop」との組み合わせ。
学校でも出てくるのが、「stop」と不定詞・動名詞の組み合わせについてです。
「やめる」という意味の「stop」は動名詞しか使いませんが、「止まる」という意味の「stop」では不定詞を使うことが出来ます。
I stopped reading a book.
私は本を読むことをやめました。
I stopped to read a book.
私は本を読むために立ち止まりました。
そもそもが「~すること」と「~するために」と使い方は違うのですが、意味が全然違ってきますので、「stop」でも「やめる」なら動名詞、「とめる」なら不定詞も使えるという事をしっかり覚えておきましょう。
不定詞は慣れが必要です。
テストの長文読解でも、普通に見ている洋画などでも不定詞は沢山出てきます。
どの訳し方が適切か見極めるのには慣れが必要です。
理屈で納得するのも大切ですが、問題をより多くこなしていきましょう。
姉妹サイト「映画版ハリーポッターで英語を学ぼう」でも、不定詞を使ったフレーズが出てきています。
ぜひ御覧ください。
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