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こんにちは。
今回もハリーポッターと賢者の石から英語を学んでいきます。
今回は中学英語が沢山盛り込まれたフレーズになっています。
オリバンダーのお店で杖選びをしていたハリーですが、自分に合った杖を探すのに、大分苦労していました。
そんな中、オリバンダーの”とある”思いつきで渡された杖がやっとハリーとの相性にぴったり合います。
オリバンダーはハリーを見ながら「 Curious.Very curious.(不思議じゃ。何とも不思議じゃ。)」と呟き、ハリーはそれに対し前回、「Sorry,but what’s curious?(あの、何が不思議なんです?)」と聞きました。
[nlink url=”https://harry-english.saa0616.com/curious/” title=””]
[nlink url=”https://harry-english.saa0616.com/whats-curious/” title=””]
そして今回は、オリバンダーが、なぜ「Curious.」などと言ったのか、ハリーの問いに答えます。
今回の記事では、「わたしは売った杖は全て覚えておる。」という答えの出だしにあたるフレーズをご紹介します。
ハリーポッターと賢者の石のストーリーを知っている方は、次の目次まで飛ばしてしまって問題ありません。
まず、チャプター7では、ハリーがオリバンダーの店へ、杖を買いにいく所から始まりました。
杖の選び方としては、オリバンダーがハリーへ杖を渡し、ハリーは試しに振ってみる、そしてオリバンダーが合っているかを判断する、といったことの繰り返しで見つけていきます。
オリバンダーは何度目かの杖選びの際に、「もしかして・・・」と何か思うところがあるような独り言を言いながら、ある杖を選び、ハリーに渡しました。
すると、オリバンダーの憶測通り、その杖がハリーにぴったり合ってしまったわけです。
それを見てオリバンダーは「不思議じゃ。」と呟き、ハリーが「何が不思議なんです?」と質問をしました。
これが前回までの流れになります。
今回は中学で習う英文法が盛り沢山になっています。
1つずつ確認していきましょう。
ちなみに日本語字幕では、「わしは全ての杖を覚えておる。」となっています。
まずは単語の確認です。
※今回はI have soldという現在完了形の形。
これは一般動詞を使ったシンプルな言い方です。
一般動詞については、こちらから確認出来ます。
覚えている事柄を「I remember」の後に続けるだけなので、それ自体は簡単ですね。
このフレーズは、2つの文章が合わさって出来ています。
下の文は訳すとややこしくなってしまうので訳しませんが、上の文「私は全ての杖を覚えている。」の、「全ての杖」が一体どんな杖なのかというのを、下の文が説明しています。
店においてある全ての杖、この世の中に存在する全ての杖、という事ではなく、「私が今まで売ってきた全ての杖」ということを指しているのです。
つまり「私は今まで売ってきた全ての杖を覚えている。」となるわけですね。
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図解はあまり得意ではないのですが、ちょっと図を作ってみました。
現在完了形の図です。
「覚えている」のは「今まで売った杖全て」。
一見過去の事を表しているように見えますが、「今まで売った杖全て」を覚えていて、しかもオリバンダーは現役の杖屋さん。
ということは、過去に確かに売っているけれども、その状態は「今まで継続されてきている」ということです。
オリバンダーが指している杖は、 過去の一点で売った杖ではなく、 過去から今までに売ってきた全ての杖を指していますよね。
なので、過去形ではなく、現在完了形にします。
ここからはまた、ものがたりの内容の話になります。
オリバンダーは、今回の「わしは売った杖は全て覚えておる。」というフレーズのあと、長く杖について説明します。
要約すると、ハリーの額に傷を付け、両親を殺害した魔法使いが存在します。
その魔法使いが使っていた杖には、「不死鳥の尾羽根」が使われていました。
この不死鳥には2枚尾羽根があり、もう1枚の尾羽根を使って作られた杖があります。(兄弟杖と言います。)
オリバンダーは、もしかしたら同じ不死鳥の尾羽根を使った兄弟杖なら、ハリーに合うのかもしれないと思ったのでしょう。
そして何が不思議かというと、持ち主が杖を選ぶのではなく、杖自身が持ち主を選ぶということ。
つまり、その兄弟杖が自ら、ハリーを選んだということです。
いかがでしょうか。
今回は少し長くなってしまいましたが、閲覧していただき、ありがとうございました。
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